陰茎嚢胞

宮城県の陰茎嚢胞は仙台中央クリニックに御相談ください

陰茎嚢胞とは

陰茎嚢胞は、半透明で比較的軟らかい良性の嚢胞です。外尿道口から陰茎の裏側から肛門にかけて、見られます。

陰茎嚢胞の発症

発症年齢は出生時から幼少期が最も多く、次に10歳代での発症が多くみられます。一般的に先天性ですが、尿道の外傷、炎症、感染が原因になることがあります。多くは無症状ですが、陰茎嚢胞の12.5%に細菌感染が起こるため、そのような場合は痛みや陰茎の腫れがみられます。また、ある程度の大きさになると尿線の異常や美容上問題になることもあります。

陰茎嚢胞の治療を考える男性

陰茎嚢胞の出来る場所や形状

陰茎嚢胞は、陰茎腹側の正中線上に生じる嚢腫で、胎生期の尿道溝閉鎖異常により生じます。先天性の疾患ですが、20歳代以降に増大してくることが多く、長径2cmまでの単房性嚢胞、外尿道口、次いで包皮小帯、包皮縫線、陰茎縫線などに好発し、近位側程出現頻度が少なくなります。

嚢胞壁の構造

嚢腫の壁構造は、重層円柱上皮型が最も多く、この他にも扁平上皮型、移行上皮型、混合型があります。

陰茎嚢胞についてスマホ検索する男性

陰茎嚢胞がどの様に発見されるか

多くの陰茎嚢胞は、無症状で経過します。無症状であるため、多くはある程度の大きさになり美容上の問題で来院します。

陰茎嚢胞の細菌感染

陰茎嚢胞は無症状で経過することが多いのですが、12.5%に感染が起こるという報告も有ります。細菌感染を合併すると、痛みや陰茎の腫脹が認められます。診断は嚢胞の典型的な形や存在部位により視診でほぼ明らかになります。

電話で陰茎嚢胞の手術予約をする男性

陰茎嚢胞どうして起こるのか

一般的に陰茎嚢胞は、生まれながらの先天性であると言われていますが、後天性として生まれたあとの要因、外傷、炎症、感染が加わり生じることもあると報告されています。

陰茎に出来る嚢胞の種類

陰茎嚢胞は、できる場所によって病名が異なります。尿道口に接して片側あるいは両側にできるのが傍外尿道口嚢胞と言います。尿道口に接することなく、裏筋から陰茎、陰嚢の縫線上に出来るものを陰茎縫線嚢胞と呼びます。嚢胞の大きさは小さいものから大きいものまで様々で、陰茎縫線嚢胞は多発して見られる場合があります。

陰茎嚢胞の治療のために美容外科クリニックを受診する男性

陰茎嚢胞の治療

陰茎嚢胞は、良性の嚢胞のであり、症状がなければ、特に治療することなく経過観察で問題ありません。嚢胞を穿刺し液を抜く治療は再発しやすいため、嚢胞全体をとる方法が勧められます。陰茎嚢胞に細菌感染を合併した場合は抗菌薬の投与を行ったのち嚢胞を切除します。

陰茎嚢胞の治療が上手くいき喜ぶ男性

陰茎嚢胞リスクやデメリット(稀なものを含む)

  • 嚢胞を除去後、凹みが生じることが有ります。
  • 再発の可能性が有ります。
  • 瘢痕拘縮が生じることが有ります。
  • 細菌感染を起こすことが有ります。
  • 除去治療後、抜糸が必要になることが有ります。

陰茎嚢胞症例写真

23歳、未婚。陰茎嚢胞除去

術前

術直後

陰茎嚢胞除去 症例写真1
症例経過

陰茎嚢胞の除去を希望された症例です。他院で良性嚢胞と診断されていましたが、外見が悪く、他人から見られて、性病と誤解されたくないと考え、仙台中央クリニックに御来院いただきました。診察したところ、肥大した陰茎嚢胞が包皮小帯部に認められました。小切開により嚢胞の袋を完全に取り除き、美容縫合を行い傷跡が目立たない様に仕上げました。人目を気にすることのない外見になり喜んで頂きました。

症例解説

陰茎嚢胞の大きさは小さいものから大きいものまで有ります。また、数は単発性、多発性などが有り、形状や出来る部位も様々です。基本的には良性嚢胞で、害がないため経過観察をしていても問題はありませんが、主に美容的な問題で除去を希望される方が多くいらっしゃいます。審美上で気になる、膨らみが邪魔になる、外見上で誤解を招きたくないなどのコンプレックスを抱えている方は、ご相談ください。陰茎嚢胞の治療は、切除後凹みを生じるリスクが有ります。

40歳、既婚。陰茎嚢胞除去、包茎手術

術前

術直後

陰茎嚢胞除去 症例写真2
症例経過

包茎と陰茎嚢胞が気になっていた症例です。嚢胞が陰茎の裏側にある状態が気になり、温泉などの公衆の場での、他人の視線が気になるので、包茎手術と一緒に治療したいと希望され、仙台中央クリニックに御来院いただきました。診察したところ、包皮の余剰包皮が多く亀頭に包皮が被っていました。また、嚢胞が陰茎腹側に有り、目立ちました。余剰包皮を切除し、同時に嚢胞周囲の組織ごと嚢胞を全摘出し、亀頭直下にて美容縫合を行いました。嚢胞は全摘したので再発の心配もなく、陰茎は自然な形の仕上がりになりました。

症例解説

嚢胞の出来た部位や大きさによっては美容的に醜形をきたします。穿刺で嚢胞から液を抜くだけの治療では再発し易いため、根本的に嚢胞全体を摘出する必要が有ります。包茎手術と同時に切除することも可能です。また、同時に治療すると、麻酔やダウンタイムも一度で済み、体への負担も少ないメリットが有ります。陰茎嚢胞の治療は、包皮が突っ張るリスクが有ります。